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面接対策「質疑応答集」

面接は緊張するからこそ、事前に質問内容をイメージして落ち着いて答えたいですよね。ここでは、薬剤師面接でよくある質問と回答例を10パターンご紹介します。

質問項目とアドバイス

採用したい人物像は企業によって異なりますが、面接時に採用担当者が見ているポイントには共通点があります。それは「 活躍してくれる人物か 」「 一緒に働きたい人物か 」です。さらに、近年は「 自ら積極的に行動する人物か 」もチェックされています。

ですから面接時は、採用担当者にそのような人物イメージを与えることが成功のカギです。ここでは、面接時によく聞かれる質問項目をピックアップ。それぞれの回答例と、回答の際に気を付けるべきポイントについて紹介します。

質問1「自己紹介をお願いします」

ポイント

「氏名」「経歴」「強み」を分かりやすくまとめ、ハキハキとした口調を意識しながら、1分程度で話します。「強み」は、自己PRにつながるように意識して話しましょう。また、初めに面接の機会を設けてもらったお礼を伝えると印象が良くなります。

回答例

薬剤師太郎と申します。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
○○大学○○学部を卒業後、○○病院に入職し、今年で5年目になります。
2年間、調剤室の専任担当として働いた後、3年目から病棟業務も並行して行うようになりました。最近は新人教育も任されています。「責任感を持って最後まで業務をやりとげること」に自信があります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

質問2「これまでの経歴を教えてください」

ポイント

これまで在籍した企業と担当した業務や自分の強み(スキル、成果)を話しましょう。成果を話す際は、具体的な数字を用いると説得力が出ます。なお、転職経験がある場合は、転職理由も言及しましょう。

回答例

私はこれまで●●病院に3年、××調剤薬局で5年働いてきました。●●病院では、調剤室の他に病棟業務も経験しました。その後、10年後を目安に両親が経営する薬局を継ぐため、薬局経営の勉強がしたいと思い、××調剤薬局に入社しました。××調剤薬局では、入社3年目より管理薬剤師を任され、一般薬剤師、事務員含めて10名の人材管理をしています。私の強みは「マネジメント能力」です。私が管理薬剤師になってから、患者さま のQOL向上のため、なるべく調剤は手早く終わらせ、服薬指導に時間をかけるという方針でスタッフに指導し、業務を改善してきました。その結果、以前に比べて患者さまのリピート率が10%向上しました。
今後も、より患者さまのためになる店舗運営を目指していきたいと思います。

質問3「どこのエリアで、何店舗のマネジメントをしていましたか」

ポイント

マネジメントをしていたエリアや店舗数によって、待遇面の評価に差が出ます。聞かれた際は、なるべく詳しく話すと良いでしょう。
例えば、ただ10店舗のマネジャーをしていたと伝えるのではなく、店舗運営においてどういう点が難しく、それを克服するためにどんな努力をしたのかを伝えることが重要です。また、企業によっては「意思決定の基準」を把握するために、なぜその課題を選んだのか理由を聞く場合がありますので、回答を準備しておきましょう。
具体的な話をすればするほど、あなたの能力を把握しやすく、採用担当者は待遇面を検討する際の判断材料が増えます。

回答例

わたしはこれまで、5年間、エリアマネジャーとして○○エリアで10店舗を統括しておりました。部下は一般薬剤師、管理薬剤師含め50名でした。特に力を入れたことは売上高の改善です。市場調査などを綿密に行い、前年比110%を達成しました。また、最近は各エリアマネジャーに対する人材育成の研修会も任されています。

質問4「前職を退職した理由は何ですか」

ポイント

もし退職理由が「○○を実現したい」といったポジティブな理由ではない場合、なるべくネガティブな印象を与えないように言葉を選びましょう。
採用担当者が退職理由を聞くのは、求職者が抱える課題を把握し、自社に転職することでその課題や不安が解消されるかを判断するため。
ですから、求職者にネガティブな理由をあげられると、「入社しても同じ理由ですぐ辞めてしまうのではないか」と、不採用になる場合があります。

回答例

現在、調剤併設のドラッグストアで管理薬剤師として働いています。近年、業界では在宅医療の重要性が共通認識となっていますが、私の勤める会社は在宅医療にあまり力を入れない方針です。しかし、私は今後のキャリアアップのためにも在宅医療の経験を積みたいと思っています。せめてもと、在宅医療を行っている店舗に異動できないか人事担当に相談したところ、今すぐの異動は厳しいという回答でした。
そこで、在宅医療に力を入れている会社への転職を決めました。今後は、在宅医療を通して地域住民の健康にもっと寄与していきたいと考えています。

質問5「当社を志望した理由を教えてください」

ポイント

「数ある企業の中でもどうしてその企業なのか」「自分の希望と企業の方針がいかにマッチしているのか」をしっかりと伝えましょう。業界でのポジション、特色などを詳しく調べて、具体的で説得力のある話をすることが肝心です。そのうえで、「自分の強みを生かしてどのように貢献するのか」「入社後に挑戦したいこと」を述べましょう。なお、給与や福利厚生など、待遇面を志望動機にするのは悪い印象になるのでやめましょう。

回答例

御社は、業界の中でも「かかりつけ薬剤師」の取り組みを特に推進しています。「健康サポート薬局」に対しても、いち早く対応し、人員体制の見直しやスキルアップ研修などに力を入れています。また、コンサルタントからも、「どこの企業よりもきちんと薬剤師の今後について考え、行動している」と御社に関して教えてもらいました。そういった点から、御社に魅力を感じ応募いたしました。前職では、エリアマネジャーとして10店舗を統括してきたので、人材育成では貢献できる自信があります。縁があって御社に入社できた場合は、新たな研修の実施や、社員が長く働いてくれる仕組みづくりを考えていきたいと思います。

質問6「長所と短所を教えてください」

ポイント

これは、求職者の性格が仕事にどう影響するかを把握するための質問です。 実際のエピソードを交えながら話すと、説得力が増し、印象にも残りやすくなります。短所を話す時は、短所をカバーするために注意していることも一緒に伝えましょう。なお、採用担当者への印象を良くしようと「短所はない」と答えるのはよくありません。自分自身をよく理解できていない人だと思われます。

回答例

私の長所は、「業務改善能力」です。例えば、疑義照会を躊躇する薬剤師が多いと思いますが、私は、なるべくドクターが答えやすいよう、ドクターへのヒアリングをもとに質問の仕方を工夫して疑義照会を行っています。
それにより、疑義照会を苦手とする同僚が減っただけでなく、近隣のクリニックのドクターから、疑義照会の仕方が良いと言われ、薬局内のロールモデルとなりました。
短所は、「心配性」な性格です。例えば、調剤業務の際は間違いがないか、本当にこれで良いのか気になり、一つの作業に時間がかかってしまいます。そこで、チェックシートを作成し、活用することで短時間でもミスがなく業務を行えるようにしています。

質問7「今後のキャリアプランはどう考えていますか」

ポイント

「3年後、5年後にどうなっていたいのか」、「どういう成果を出し、どう貢献したいのか」、中長期的なプランを話しましょう。採用担当者は仕事における価値観や成長課題を見ています。漠然とした話ではなく、具体的に話しましょう。

回答例

私は5年後には、人材育成のスキルを備えたエリアマネジャーになりたいと考えています。そのため、3年間で、さまざまな店舗で管理薬剤師としての経験を積むのが目標です。大して部下の仕事を把握することなく、形だけの評価をしたり、上から言われたことをそのまま伝えたりするだけの人もいると思います。ですが、そんな上司の元では部下は成長しないどころか、退職の道を選んでしまう人も多いと思います。ですから私は、どうしたら部下が成長するかをきちんと考えて、信頼されるエリアマネジャーになりたいと考えております。

質問8「当社以外で希望している会社と各企業の志望順位を教えてください」

ポイント

この質問は、自社の優先順位を把握するための質問です。よほどの事情がない限りは、「第一志望」と回答しましょう。どんなに優秀な人でも、希望順位が低いと採用を躊躇されてしまうからです。また、なぜ第一志望なのか、その理由も伝えてください。

回答例

在宅医療に力を入れている、○○薬局、××薬局、△△薬局に応募しています。その中でも御社は第一志望です。その理由は事業規模が一番大きく、「人を大切にする」という企業理念に共感したからです。

質問9「応募企業はどんな基準で選んでいますか」

ポイント

これは、求職者の「転職で何を叶えたいのか」を把握するための質問です。同時に、その回答に一貫性があるかも見ています。万一、一貫性がない場合は、一時の気の迷いや思いつきで応募したのではないかと判断されるので、気をつけましょう。

回答例

私はがん専門薬剤師の資格取得を目指しています。そのため、がん専門薬剤師の資格取得が可能であり、研修施設にも認定されている病院にのみ応募しています。

質問10「なぜ離職期間があるのですか」

ポイント

「子育てのため」「家族が転勤するため」など、採用担当者が納得できる理由の場合は正直に答えましょう。また、「気持ちをリセットするため」という場合も正直に伝えて問題はありませんが、離職中でも目標を持って生活していたなどポジティブな印象を与える答えを用意しておくと良いでしょう。そして、やる気も必ずアピールしてください。

回答例

前職では、夜勤が多く自分の時間が持てなかったので一度離職し、自分を見つめ直す時間を持つことにしました。その間、アロマテラピー講習会に通っていました。御社に入社できた場合は、緩和ケアにおいてアロマの知識を生かしていきたいと考えております。

「何か質問ありますか?」逆質問のポイント

面接の最後に、「何か質問はありますか?」と逆質問されることがあります。この時、「何もありません」と答えてしまうのはNG。実は面接官はここで、求職者が入社後のキャリアプランを具体的に描けているのかを見ていますので、最後のアピールの場と捉えてください。

質問する内容は、応募企業のホームページを見ればわかることではなく、将来のビジョンや仕事内容に関することが良いでしょう。まれに、「年収」「福利厚生」「休日」など、待遇面について聞く方がいますが、絶対にNG。伝え方によっては悪い印象を与え、かえって良い条件が提示されない場合があります。
条件交渉はコンサルタントが代行しますので、あくまでも仕事に対する熱意を話しましょう。

最後に

面接の質疑応答における質問と回答例をご紹介しましたが、「面接が不安」「何社か面接したがうまくいかない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

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