case6 転勤なしの職場を求めて小規模チェーンへ転職

他県への転勤を内示されたことが、働き方を見直すきっかけに

全国展開している大手ドラッグストアチェーンに新卒で入社し、調剤薬局併設の店舗で薬剤師として勤務していました。仕事は毎日忙しかったですが、人間関係は良好でしたし、自宅からも通いやすい場所にあったので特に不満はありませんでした。ところがある日、上司から他県への転勤を内示されたのです。総合職だったので転勤の可能性は分かっていたのですが、いざ見知らぬ土地で暮らすとなると急に不安を感じてしまって。それに結婚も控えていたので、転勤の内示を一度は断ったのですが、上司からは「総合職なのだから」と強く言われてしまい・・・。そのままその職場にいても、また転勤の内示が出るだろうし、この件で少し居心地の悪さも感じるようになりました。
そこで、転勤のない環境でじっくり腰を据えて働けるような職場に転職しようと、転職活動をスタートしたのです。転職の件を友人に話したところ、エージェントを使うと転職先を見つけやすいと教えられ、薬キャリエージェントをすすめられました。

プライベートを重視しながら地域のかかりつけ薬剤師として活躍

さっそくコンサルタントの方に相談すると、「転勤なし」の職場なら、現在勤めているような全国展開の大手チェーンよりも、特定地域で店舗展開をしている小規模チェーンのほうがよいのでは、と提案されました。また、働くうえで私が重視しているポイントを一緒に整理してくださったことで、「年収」よりも「勤務地」や「勤務時間」などプライベートを重視してゆったり働きたいのだと自覚できたのもよかったです。そうした条件をもとに求人を紹介していただき、その中でも在宅医療に力を入れている調剤薬局に入社を決めました。
新しい職場は地域密着の調剤薬局チェーンで、昔から馴染の患者さんも少なくありません。処方箋がなくてもOTC医薬品の相談や健康相談だけにいらっしゃる患者さんも多く、まさに「かかりつけ薬局」という感じ。今までの大手企業とは仕事のやり方や職場の雰囲気が異なるので、たまに戸惑うこともありますが、職場の方は親切ですし頑張っていきたいと思っています。 （女性・30代）